根絶を目指して

8月13日 14;15

駆除活動のため仕掛けた罠を回収していると沈んだ罠の中に何やら見慣れない顔がのぞいていました。

引き上げてみると中には15㎝程の大き目のウシガエルが入っていました。

生きているように見えますが罠の中ですでに死んでいました。おそらく死んでからさほど時間は経っていないよう

です。

桶ヶ谷沼ではウシガエルは減少傾向にあり沼の南側ではほぼいなくなった思われていました。3月に木道のコンテナの整備作業中に若い個体を1匹、6月ごろに鳴き声を1回確認して以来存在を把握でき、今後もたまに姿を見ると予想されます。というのも実験池やトンボロードの水場ではウシガエルがよく観察でき健在なので、たとえ今回の場所で根絶できても実験池などから移動し再び居つく可能性があるからです。

ウシガエルは水生昆虫や魚類などの水生生物を片っ端から食い尽くす大食漢で、その圧倒的な捕食圧で在来生物を減少させ生態系を破壊するとして特定外来生物に指定されている生物です。また、ウシガエルはアメリカザリガニを捕食し、そのように外来生物同士でバランスをとり均衡を保っている水域の例があります。しかし結局のところそれでも捕食され追いやられる在来生物は出てくるわけであり生物多様性は失われてしまいます、やはり本来の生態系へ悪影響を与える外来生物を包括的に駆除し低密度管理することが理想的です。

今後も桶ヶ谷沼の生態系保全の為に駆除活動を継続し範囲の拡大も進めていきたいと思います。